配偶者ビザを取得するための重要ポイント【4つの審査基準を解説】
日本人の配偶者等ビザ(配偶者ビザ)の審査では、
「本当に結婚しているのか」「日本で安定した生活ができるのか」この2点が厳しくチェックされます。
ここでは、配偶者ビザ申請で特に重要となる 4つのポイント をわかりやすく解説します。
(1)婚姻の信ぴょう性【最重要ポイント】
配偶者ビザ申請において最も重視されるのが、婚姻関係が真実であること(偽装結婚ではないこと)の立証です。
婚姻の事実を証明する責任は、申請者本人にあります。
主に以下の資料を提出し、婚姻の実態を証明します。
- 婚姻証明書(日本・海外)
- 戸籍謄本
- 納税証明書・住民税課税証明書
- メール・SNS等のやり取り履歴
- 交際期間中や結婚後の写真
特に写真については、枚数が多く、時系列が分かるほど信ぴょう性が高まります。交際初期から現在までの流れが分かるように整理しましょう。
(2)収入・生計能力について
配偶者ビザでは、今後日本で安定した生活ができるかどうか、「生計維持能力」 が審査されます。
一般的には、以下の書類で収入を証明します。
- 給与明細書
- 課税証明書・納税証明書
- 雇用契約書
ただし、「いくらあれば必ず許可される」という明確な基準はありません。
例えば、
- 持ち家か賃貸か
- 貯蓄や資産の有無
- 月々の収入が少ないが資産がある場合
など、個々の事情によって必要書類や説明内容は大きく変わります。
必須書類だけでも申請は可能ですが、生活設計や資産状況を説明する任意書類を提出した方が、許可の可能性は高まります。
(3)写真資料の重要性
2人で写っている写真に加えて、以下の写真も非常に重要です。
- お互いの親族と写っている写真
- お互いの友人・知人と写っている写真
第三者との関係性が分かる写真は、「社会的に認められた婚姻関係」であることの裏付け になります。
撮影時期・場所・人物関係が分かるよう、簡単な説明文を添えて整理することがポイントです。
(4)質問書の記載内容
配偶者ビザ申請には、「質問書」という非常に重要な書類があります。質問書では、以下の内容を詳細に記載します。
- 出会いのきっかけ(馴れ初め)
- 出会った時期・場所
- 交際から結婚までの経緯
- 同居開始時期や生活状況
内容に矛盾があると、追加資料の要求や不許可の原因 になることもあります。写真資料とリンクさせながら、一貫性のある説明文を作成することが重要です。
まとめ|配偶者ビザは「準備の質」で結果が変わります
配偶者ビザの審査は、単に書類を揃えるだけではありません。
- 婚姻の信ぴょう性
- 生計能力の立証
- 写真・質問書の整合性
これらを 入管の審査目線で整理・説明できるか が、許可取得の鍵となります。
「この内容で本当に大丈夫か不安…」
「自分たちの場合、どんな資料が必要なのか分からない」
そのような場合は、配偶者ビザに強い専門家へ早めに相談することをおすすめします。
