永住申請の審査期間はどれくらい?審査を早める方法と申請中の注意点
日本で長く生活している外国人の方から、よくいただくご相談があります。
「永住申請の審査はどのくらい時間がかかりますか?」
東京出入国在留管理局での永住申請の平均審査期間は約1年3ヶ月といわれています。
人によっては、1年半以上かかるケースも珍しくありません。
そして永住申請は、日本の在留資格の中でも最も審査に時間がかかる申請の一つであり、年々その審査期間は長くなっています。
この記事では、
- 永住申請の審査が長くなる理由
- 審査期間を短くするポイント
- 永住申請中に注意すべきこと
について解説します。
永住申請はなぜ審査に時間がかかるのか?
永住申請の審査期間は、以前よりも大幅に長くなっています。
例えば、2020年以前は約4ヶ月程度と言われていましたが、
現在では平均1年3ヶ月程度かかるケースが一般的です。
もちろんこれはあくまで目安で、
約6ヶ月で結果が出るケース
1年半以上かかるケース
など、申請者の状況によって大きく変わります。
そして今後は、1年半以上かかるのが一般的になる可能性もあります。
では、なぜこれほど審査に時間がかかるのでしょうか。
主な理由は次の3つです。
① 審査内容が非常に多い
永住申請では、日本での生活状況を総合的に審査します。
② 申請件数の増加
日本で長期滞在する外国人が増え、永住申請の件数も増加しています。
③ 入管の職員不足
出入国在留管理局は慢性的に人手不足の状況にあります。
さらに、働き方改革、新型コロナによる勤務体制の変化などの影響もあり、審査に時間がかかりやすくなっています。
永住申請で審査される主な項目
永住申請では、次のような多くの内容が確認されます。
主な審査項目
- 今までの在留状況
- 日本での居住年数・就労年数
- 現在の在留資格の適法性
- 過去の在留資格申請内容
- 年収の推移
- 出国日数
- 税金の納税状況
- 社会保険の加入・支払い状況
- 交通違反・犯罪歴
- 現在の生活状況
- 扶養家族
- 身元保証人
実際にはこれ以外にも多くの審査項目があり、詳細な審査基準は公開されていません。
そのため、審査にはどうしても時間がかかってしまいます。
永住申請の審査を早めるポイント
審査期間を短くするために最も重要なのは、
「審査官が確認しやすい書類を提出すること」
です。
つまり、審査しやすい申請書類を作ることがポイントになります。
具体的には次のような対応が有効です。
審査を早めるためのポイント
- 外国語の書類には必ず日本語訳をつける
- 過去の申請内容もわかるように説明資料を作る
- 説明が必要な内容は積極的に補足資料を添付する
- コピー書類は文字がはっきり見えるようにする
難しいことではありませんが、少し手間がかかる部分でもあります。
しかし、このような工夫をしておくと、審査官の確認作業がスムーズになり、
結果的に審査期間が短くなる可能性があります。
「早く申請を出したい」という気持ちはわかりますが、
書類の準備が不十分なまま提出するより、きちんと整理して提出した方が結果的に早いことも多いです。
永住申請中に注意すべきこと
永住申請は審査期間が長いため、申請中の行動にも注意が必要です。
特に注意したいポイントは次の通りです。
① 転職はできるだけ避ける
転職したからといって必ず不許可になるわけではありません。
しかし、仕事の安定性が低い、収入が不安定と判断される可能性があるため、基本的にはおすすめできません。
ただし、年収が大きく上がるキャリアアップ転職などの場合はプラス評価になる可能性もあります。
それでも、審査期間が長くなる可能性は高いため注意が必要です。
② 税金・社会保険は必ず期限内に支払う
永住審査では
- 住民税
- 年金
- 健康保険
などの支払い状況が非常に重要です。
支払いの遅れは大きなマイナス評価になるため、必ず期限内に支払いましょう。
③ 交通違反に注意する
交通違反も審査対象になります。
特に
- スピード違反
- 酒気帯び運転
などは評価に影響する可能性があります。
④ 在留期限が来たら更新申請が必要
永住申請中であっても、現在の在留資格の期限が来た場合は必ず在留資格の更新申請が必要です。
なお、永住申請には在留期限の特例延長(2ヶ月延長)はありません。
もし更新申請の結果、在留期間が1年になった場合は、永住申請が不許可になる可能性が非常に高くなります。
そのため、永住申請は現在の在留期限の1年以上前に申請することをおすすめします。
まとめ
永住申請は、日本の在留資格の中でも審査期間が非常に長い申請です。
現在は平均約1年6ヶ月かかるケースが多く、今後さらに長くなる可能性もあります。
審査をスムーズに進めるためには、
- 書類をわかりやすく整理する
- 補足説明資料をつける
- 申請中は生活状況を安定させる
といった点が重要になります。
