留学生の卒業後サポート|留学ビザから就労ビザへの変更手続きと進路対策
留学生の卒業後は在留資格変更が必須|進路別にわかりやすく解説
大学・専門学校・日本語学校等に在籍する外国人留学生は、在留資格「留学」により日本に滞在しています。しかし、「留学」は教育機関で学ぶことを目的とした在留資格です。そのため、卒業・修了と同時に在留目的は終了します。卒業後も日本で活動を続ける場合は、目的に応じた在留資格へ変更する手続きが必須です。本記事では、卒業後の主な進路と在留資格のポイントを、実務目線でわかりやすく解説します。
卒業後の主な進路と在留資格一覧
| 進路 | 必要な在留資格 | 在留期間の目安 |
|---|---|---|
| 就職 | 就労系ビザ(例:技術・人文知識・国際業務) | 1年・3年・5年など |
| 就職活動継続 | 特定活動(継続就職活動) | 6か月(最長1年) |
| 起業 | 特定活動(起業準備)/経営・管理 | 最長2年/5年など |
| 進学 | 留学(継続) | 在学期間中 |
| 配偶者等と滞在 | 家族滞在等 | 扶養者に準ずる |
1.就職する場合|就労ビザへ変更
卒業後に日本企業へ就職する場合、就労系在留資格へ変更します。
主な就労ビザ
■ 在留資格「技術・人文知識・国際業務」
最も取得件数が多い代表的な就労ビザです。
主な職種例
- ITエンジニア
- システム開発
- 人事・経理・企画などの総合職
- 通訳・翻訳・海外業務 など
重要ポイント
- 学歴・専攻と仕事内容の関連性が必要
- 初回は1年または3年が一般的
- 更新・将来的な永住申請につながる
■ 在留資格「高度専門職」
学歴・職歴・年収などをポイント制で評価する在留資格です。
メリット
- 永住申請の大幅な期間短縮
- 配偶者の就労が可能
- 優遇措置が多い
大学院修了者や専門性の高い職種の方に適しています。
■ 在留資格「特定技能」
人手不足分野での就労を目的とした制度です。
対象分野例
- 介護
- 宿泊
- 外食業
- 製造業 など
学歴は必須ではありませんが、技能試験・日本語試験の合格が必要です。
就労ビザ変更の基本条件
- 正式な内定があること
- 仕事内容と学歴の関連性を説明できること
- 企業が必要書類を準備できること
※卒業前申請も可能です。
在留資格に「空白期間」を作らないよう、計画的な申請が重要です。
2.就職活動を続ける場合|特定活動(継続就職活動)
卒業後も日本で就職活動を継続する場合は、在留資格「特定活動(継続就職活動)」へ変更します。
特徴
- 原則6か月
- 1回更新可(最長1年)
- 資格外活動許可で週28時間以内のアルバイト可能
主な申請条件
- 正規課程を卒業していること
- 卒業前から就職活動を継続していること
- 学校の推薦状
- 生活費支弁能力の証明
※研究生・聴講生は対象外となる場合があります。
3.進学・起業・家族滞在という選択肢
■ 進学する場合
大学院や専門学校へ進学する場合は、在留資格「留学」を継続します。入学許可証の提出が必要です。
■ 起業する場合
- 起業準備段階では「特定活動(起業準備)」
- 実際に事業を開始する場合は「経営・管理」 を検討します。
主な審査ポイント
- 資本金
- 事業計画
- 独立した事務所の確保
- 継続的事業の見込み
起業系在留資格は特に要件が厳格です。
■ 配偶者等と滞在する場合
- 配偶者が就労ビザを持つ場合などは「家族滞在」への変更が可能です。
- 婚姻の真実性や生活基盤の安定性が審査対象となります。
4.卒業後の注意点
卒業後も「留学」のまま就職活動やアルバイトを続けることはできません。
不適切な滞在は、今後のビザ審査への悪影響につながる可能性があります。
- 早めの準備が成功の鍵
- 卒業前から書類準備
- 内定があれば早期申請
- 生活費証明の確保
在留資格は「タイミング管理」が極めて重要です。
5.将来、永住を目指す方へ
卒業直後に永住申請はできませんが、就労ビザで一定期間(原則10年、短縮制度あり)安定して在留すれば申請可能です。
永住許可の重要ポイント
- 安定収入
- 税金・年金の適正納付
- 良好な在留履歴
早期からの計画が将来の永住取得につながります。
よくあるご質問
Q.卒業前に就労ビザ申請できますか?
可能です。内定企業と連携し、卒業前申請が可能です。
Q.特定活動中にアルバイトできますか?
資格外活動許可があれば、週28時間以内で可能です。
Q.留学期間が残っていれば就職活動できますか?
卒業前の活動実績は重要です。卒業後は必ず在留資格変更が必要です。
まとめ
卒業後も日本で活動を続けるには、目的に応じた適切な在留資格への変更が不可欠です。在留資格変更は「準備」と「戦略」が重要です。
進路が決まった段階で、早めのご相談をおすすめします。
