特定技能協議会とは?
特定技能1号では、16の産業分野で外国人労働者の受け入れが認められており、各分野ごとに
「協議会」が設置されています。協議会への入会は、特定技能外国人の受け入れの際に義務づけら
れています。すべての受け入れ企業は、該当する分野の協議会構成員にならなければいけません。また、分野によっては受け入れを行う事業所単位での加入が必要です。
協議会への入会が承認された場合の意味
協議会への入会が承認された場合、その企業が特定技能の受け入れ要件を満たしていると判断することができます。
というのも、協議会の入会審査では、以下のような観点から審査が行われているためです。
- 受け入れ企業の業種が、国の定める日本標準産業分類などに該当しているか
- 特定技能外国人が従事する予定の業務が、「就いてはいけない業務」に該当していないか
これらの項目は、実際の在留資格(特定技能)申請時にも重要な審査対象となるため、協議会への入会によって、事前に要件を満たしているかが確認されたことになります。
したがって、協議会への加入申請は、在留資格申請に先立つ重要な「事前チェック」として捉えるとよいでしょう。
協議会の主な役割
- 業界団体・受け入れ企業・行政などと連携し、外国人の適正な受け入れに関する情報共有。
- 現場の課題(労働条件、定着支援、労務管理等)を把握し、改善策を検討。
- 協議会の活動状況や受け入れ人数を所管省庁へ報告。
- 法令遵守の啓発。
- 地域別での人手不足の情報把握・分析。
協議会の構成メンバー
以下の関係者で構成されています。
- 所管省庁(例:農林水産省、国土交通省など)
- 業界団体(例:建設業団体、外食産業協会など)
- 受け入れ企業
- 登録支援機関
- 有識者(学識経験者等)
- 地方自治体の担当者 など
分野別・協議会一覧
分野 | 協議会名 | 管轄省庁 |
---|---|---|
介護 | 介護分野における特定技能協議会 | 厚生労働省 |
ビルクリーニング | ビルクリーニング分野特定技能協議会 | 厚生労働省 |
工業製品製造業 | 製造業特定技能外国人材受入れ協議・連絡会 | 経済産業省 |
建設 | 一般社団法人 建設技能人材機構 | 国土交通省 |
造船・舶用工業 | 造船・舶用工業分野特定技能協議会 | 国土交通省 |
自動車整備 | 自動車整備分野特定技能協議会 | 国土交通省 |
航空 | 航空分野特定技能協議会 | 国土交通省 |
宿泊 | 航空分野特定技能協議会 | 国土交通省・観光庁 |
農業 | 農業特定技能協議会 | 農林水産省 |
漁業 | 漁業特定技能協議会 | 農林水産省・水産庁 |
飲食料品製造業 | 食品産業特定技能協議会 | 農林水産省 |
外食業 | 食品産業特定技能協議会 | 農林水産省 |